今日、卒業された小学生のみなさんへ [想い]
小学6年生のみなさん、保護者のみなさん
ご卒業おめでとうございます。
私も卒業生の親として、今日この日を迎えられたことに感謝したいと思います。
大きなランドセルを背負って初めて登校した日から今日まで、あたりまえのように過ごした6年間。
でも本当は「あたりまえ」ではないんですよね。
この子が私たち夫婦の子供として生まれてきてくれたこと。そして今日元気に卒業の日を迎えられたことは本当に『ありがたい』ことなんですよね。
「ありがたい」とは、そうであることが奇跡のように『有り難い』こと。
私たちは、日々の生活のなかで「あたりまえ」と思っていたこたが本当に『有り難い』ことだということを忘れてしまっています。子どもたちが毎日元気に学校に行って「ただいま」と帰ってきてくれることはあたりまえのことではないんですね。
今回の東日本大震災で被災された方々の中にも、朝元気に「いってきます」と家を出たまま両親と別れ、津波に飲み込まれてしまった子どもたちがいるはずです。
今日、お父さんお母さんと一緒に卒業式を迎えられた小学生のみなさん。
みなさんは、今あることに感謝し、今日あたりまえのように卒業式を迎えることのできなかった同級生がいたことを心に刻み、人の心の痛みのわかる親切な大人になってください。
2011-03-18 08:00